2010年6月19日土曜日

Whartonの人気授業

学校で勉強している時には旅行に行きたくなり、旅行に行ってると久しぶりに働くかと思うようになり、久しぶりに働くとやっぱり学校で勉強してるのって楽だなと思う、無いものねだりですね。

ということで、今はインターンで働いているので、久しぶりに学校のことを書いてみたいと思います。

インターン中にメンターをしてくれているアメリカ人の上司は、数年前にWhartonをPalmer Scholar(成績上位5%)という好成績で卒業したのですが、その彼がWhartonの2年生時に履修した方が良い授業を薦めてくれました。
1. ACCT742: Problems in Financial Reporting
- Busheeという、Teaching Awardを受賞したことがある先生が教える授業
- 財務諸表を分析する上で留意すべき問題点について、色々な業界・商慣行毎に学ぶ

2. FNCE750: Venture Capital and the Finance of Innovation
- Wesselsという、マッキンゼーの"Valuation"の本を共著した先生が教える授業
- VCの投資家の視点から、ファンドの組成、投資対象のビジネスの評価、valuation、キャピタルストラクチャーについて学ぶ

3. LGST813: Legal Aspects of Entrepreneurship
- Borgese/Kelsenという二人の先生が教える授業
- 起業家の視点から、会社を取り巻く法律の諸論点について学ぶ。但し、法律についての理論を学ぶというわけではなく、あくまで法律を能動的に活用して会社を成長させていくという問題意識

4. MGMT691: Negotiations
- Diamondという、ピューリッツアー賞受賞経験のある先生の他、デリバリーに定評のある何人かの先生がそれぞれ授業を受け持っている
- 交渉に関する理論と演習

5. MGMT701: Strategy and Competitive Advantage
- Siggelkowという、これまたTeaching Awardを受賞したことがある先生が教える授業(同先生は、Harvard時代にPorterに師事)
- 授業名から推測できるように、競争戦略全般をカバーする授業

この5つを履修すれば、感覚的にはもうすぐにでも卒業してもよいと思えるほど、充実したacademic lifeになるだろうとのことです。特に、MGMT701は推奨授業とのことでした。

総じて上司からのアドバイスは
- Major(Whartonでは、卒業要件としてマネジメントやマーケティング、ファイナンス等専攻を決める必要があります。ただし、実際はあくまで指針に近く、ゆるいものとの理解です)に捕われる必要はなし
- むしろ重要なのは、どの先生の授業を取るかであり、トピックが面白そうでもデリバリーが下手な先生の授業は取るべきではない
の二点に集約できると思います。

彼はMBAの前も後もPEで働いてきた立場から、似たバックグラウンド、キャリアへの私に対してという意味でアドバイスをくれましたが、一方で私自身が二年生の先輩(日本人に限らない)から聞いたお薦め授業ともほぼ重複しているため、Whartonの人気授業というとこの辺がまずは王道なのだと思います。Whartonを今後受験する予定がある方で、上記の授業のような分野に興味がある方は、入学後この授業を取りたい!というメッセージをエッセイに込めてもいいかもしれません。

マーケティングは良い授業がないのか?オペレーションは?不動産は?保険は?ヘルスケアマネジメントは?と思った方もいるかと思いますが、ご心配なく。どの分野にも名物授業、先生が存在しますし、選択できる授業の幅は世界中のビジネススクールと比較しても、トップクラスだと思います。現に私は、マーケティングの授業をいくつか取りたいと思っています(詳細は、以前のエントリーを参照)。

尚、Wharton Japanのホームページにも、上記先生を含め、人気授業・先生が載っていますので、ご参考まで。

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