2010年3月24日水曜日

Lost Symbol

ここ数日はJapan TrekとNY visitの疲労・緊張からか、熱を伴う風邪を患っていました。加えて、jet lagがあるため寝れないという二重苦でした。
そこで、家にいる時は読書に勤しもうというマインドに切り替えて、一気に読み終えたのがダン・ブラウン最新作のLost Symbolです。



ダヴィンチコード、天使と悪魔共に読んだファンとしては、今回も同様に楽しく読めました。ネタバレは当然避けますが、ダン・ブラウンの作品の魅力は、
- 劇画的にいくつかの場面がぶつぶつと切られて差し込まれている形ゆえ、24にも通じる同時展開のエキサイティングさがある(3つの場面が同時展開していたとしたら、1,2,3,1,2,3という順に構成されている)
- 上記に関連して、ラングドンシリーズにおいて、ラングドンが主役でありながらも、色々な登場人物が一人称的に描かれるので、読者としては入り込みやすい
- 綿密な調査に基づかれたミステリアスな史実をベースに、サスペンスが描かれているので、ノンフィクション的な感覚を覚えさせ、また読者を高揚させるようなセッティングになっている
- バチカン、パリ、今回のワシントンDCと、観光の名所が舞台になっているので、地理的な感覚も掴めることから臨場感がある(現に3都市とも私が行った所でした)
- 宗教と科学、といった本来は相容れないものを、時には対立軸として、時には接点があるものとして描いている点が興味深い(接点としてよく使われるのは、歴史上の科学者等)
かなと思います。

このロストシンボルも映画化されるようですので、今から楽しみです。

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