2010年4月25日日曜日

フィラデルフィアの小児科医療事情2. - Sea Shore House, Wood Center

今から二ヶ月前の娘の半年検診の際に突然、"娘さんの頭の形が余り良くない"と言われました。それ以降二ヶ月間に渡り、以下の二箇所の診療科に掛かっていました。

1. Sea Shore House
娘の頭の形に影響を与えている要因の一つとして、生後直ぐから右ばかりを向く癖があり、左を向きたがらない(向くことは出来る)ため、圧力が偏ってかかるという点がありました。この癖を治すべく、CHOP(ペンシルバニア大学病院小児科)のリハビリ科であるSea Shore Houseにこの二ヶ月間、計4回ほど通っていました。

リハビリ科では特段の治療はなく、日々家で行うストレッチの方法をカウンセラーから教えてもらいつつ、週に一度経過を見ていく形でした。結果として、1ヵ月後にはすっかり左を向いて寝たりするようにもなり、カウンセラーからも完治とのお墨付きをもらい、昨日終了しました。

2. Wood Center
もう一つはWood Centerという建物内のPlastic Surgeryという、ヘルメット等の器具を使用して体の形を整形する診療科でした。ここにも2回程通い、1回目で脳には全く影響がないことは確認できたのですが、整形用のヘルメットを作るか作らないかは微妙なライン、と言われて様子を見てきました。そしてつい先日の検診では、形が前より良くなっていて、かつまだ骨も接合していなくやわらかいことから、ヘルメットなしで様子をみて大丈夫だろう、との診療結果になり、こちらもほぼ一件落着に終わりました。

ちなみに、少し前のものになりますが、以下がWood Centerの写真になります。


日本ではここまでしっかりした小児リハビリ、整形科が簡単に見つかるとも思えず、改めてペンシルバニア大学の医療レベルの高さに感謝しました。ちなみに上記のSea Shore House, Wood Centerはそれぞれ独立した建物で、それぞれが日本で言えばそれなりに大きい病院くらいのサイズで、設備の充実も明らかです。

一方で、脳には影響がないことは早期で確認でき、美容的見地からのヘルメット装着に論点が移っていったのですが、日本ではこのような場面ではヘルメット等せず様子を見る事が多いと聞いたことから、判断が随分conservative(よく言えば慎重)だなと感じました。

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