2010年4月17日土曜日

Bing - decision engine, not search engine

マイクロソフトが2009年6月から開始した検索サイトBingは、シェアの高い競合(Google, Yahoo! etc)に対してcompetitive edgeを築くべく、"decision engine"という形で価値を提供しようとしています。要は検索機能だけに留まらず、ユーザーの意思決定を支えるエンジンを目指していると言うことだと思います。

その一例として、Travel機能において、航空チケットの値動きの予想を提供しています。今後何日間で価格が上がる・下がるの予想を提供し、今チケットを購入すべきか、待つべきかについての提案をしてくれます。以下の映像を見ていただくと、雰囲気はなんとなくつかめるかと思います。



どこまで確からしい予想なのかは確認していませんが、こういった機能の提供自体は画期的で、顧客の意思決定という点において有用な情報だと思います。

尚、このチケット価格予想に関してのテクノロジーはマイクロソフトが自前で開発したのではなく、Bingが開始する前年の2008年に買収したFarecastという会社のものです。下記サイトを見てみると、買収される前のビジネスモデルや成長過程の一部が把握でき、面白かったです。
http://www.crunchbase.com/company/farecast

新しいビジネスアイデアを思いつく、ということだけではなく、それを実現するための資金調達とマネジメントと人材があってこそのベンチャービジネスだなと感じると共に、将来的にはオーナーシップからのExitを見据えた上での起業なんだなという印象を強く持ちました。

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