2010年2月22日月曜日

Analogy訓練場

昨日お会いした、ある戦略コンサルティングファームの方がおっしゃっていたことが印象的でした。
その方の会社では、若手のコンサルタントの方がanalogy(*)をより使えるようになりたいというdevelopment needsを有している場合、全ての会議において最低一回analogyを言わないといけないという指示が上司から下るとのことです。
会議中に言ったanalogyについては、その後会議に出席した上司からfeedbackがあり、またそもそもanalogyを言わなかった場合は、その方へ厳しいコメントがあるとのことでした。

この話を聞いた時に思ったのは、上記のような環境ってものすごく恵まれているなということでした。
ビジネスマンが"connect the dots"のスキルを訓練したくても、どこからどう始めればいいか分からないというケースがほとんどだと思います。一方で上記のコンサルティングファームでは、間違ったanalogyを言うことが許される環境と真摯にfeedbackしてくれる同僚が揃っています。多くの経営者がコンサルティングファーム出身であるという事実についても、"analogy訓練場としてのコンサル"という視点から見てみると、納得できる部分があります。

ちなみに、analogy訓練場という意味においては、ビジネススクールも同様の環境を提供していると思います。全然的外れのanalogyを言ってもせいぜい笑われるくらいですし、むしろ教授や同級生が優しくコメントしてくれる場合がほとんどです。
ということなので、私も全ての授業と会議でanalogyを最低一個は頭の中で考え、発言するかメモとして残しておこうと思いました。

*analogy: 直訳すると比喩・類推といった意味になりますが、もう少し限定的に言うと、特定の産業・国・機能等で起きている事象やそのimplicationを、他の産業・国・機能に当てはめることを言うと思います。ちなみにテーマは必ずしもビジネスに限らなくて良いと思います。

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