2010年2月10日水曜日

Walt Disney World Resort


Whartonでは毎年2月の上旬に、1年生がsummer internshipの面接に集中できるよう休暇期間 DIP(Dedicated Interview Period) weekがあります。私も面接や一部授業があったのですが、その合間を利用してOrlandoにあるWalt Disney World("WDW")に行ってきました。今回は同級生のYすけ家との家族旅行です。
WDWは広さが山手線圏内の1.5倍あり、4つのテーマパークと2つのプール系施設、20以上のホテルから形成されるディズニー最大のリゾート施設です。

今回の旅行全般で感じたこととして、
- Orlando Airportに着いてからWDWに行くまで、また帰りについてもオペレーションがスムーズ。空港、バス運営、ホテル、テーマパークが一体のvalue chainとなって顧客に価値を提供していると思います(少し高くてもDisney直営に泊まりたいという顧客の意思決定にもつながっている)。一例として、Disney直営ホテルではcheck-outの時にホテル内でフライトのcheck-inができ、その場でbaggageも預けることが可能。空港ではストレスフリーの状態で、最後のお土産購入が楽しめます。
- WDW内で働いている従業員(WDWでは"cast"という言葉を使っていたと思います)の仕事の質が、Tokyo Disney Land("TDL")より低い。具体的には、Disneyのモットーの一つである"Where Dreams Come True"に即した言動になっていないと思います(アトラクションの機械を動かしながら携帯電話で個人のメールをしていたり)。こういう場面に出くわすと、やっぱり抽象的ではあるものの会社がCredoを公表し、マネジメント・従業員がそれを信じて体現することの重要さを感じます。尚、従業員の年齢がTDLに比べて高いことも、私の感覚に影響しているかもしれないです。
- 上記に関連して、やっぱりTDL, TDSってすごい!数字だけ見てみても、WDWは広さ25,000エーカー、ホテル室数22,343室に対してTDL&TDSは494エーカーと1,711室、にもかかわらずWalt DisneyのPark and Resort Division(世界全体)の2008年の売上高が約USD 11.5 bnに対してオリエンタルランドのテーマパーク部門とホテル部門の09/3期の売上高合計が約3,500億円となっており、1エーカーあたりの収益性をざっくり比べてみるとTDL&TDSがWDWの15倍稼いでいる形です。Walt Disneyが東京のテーマパーク事業のownershipを取らなかったことに対して後悔しているのもうなずけます。

最後に、4つあるテーマパークについて、以下雑感とお勧めの乗り物を述べたいと思います。
1. Magic Kingdom
- 基本的にはテーマパークの全体構成と乗り物がTokyo Disney Landと同じ。時間がない人は省いて良し。
- 印象に残った乗り物:
a. スペースマウンテン(TDLと違い縦1列のジェットコースターでかつ激しい動きのため面白い)
b. ミッキーのフィルハーマジック(TDLには今日現在はないと思われるため、新鮮で楽しめる) 

2. Animal Kingdom
- サファリパークのDisney版かと思っていたためそこまで事前の期待値は高くなかったものの、ジェットコースターあり、ショーあり、サファリツアーありとバランスの良い構成。
- 印象に残った乗り物:
a. エクスペディション・エベレスト(WDWのジェットコースターの中で最も激しいものの一つ。途中から後ろ向きになるため動きが新鮮で面白い)
b. キリマンジャロ・サファリ(20分かけてサファリパークを車で移動するアトラクション。間近で動物を見られる)

3. Disney Hollyswood Studios
- 逆にハリウッドスタジオについては事前の期待値に反して、そこまで面白くなかったとの印象。具体的には、テーマパークが狭くその割に人が多いため待ち時間が長い、またショーの比率が高いため見飽きてくる感覚を覚えました。
- 印象に残った乗り物:
a. ロックンローラー・コースター(エアロスミスの音楽が流れる暗闇の中を猛スピードで走行、回転するジェットコースター。満足度高い)

4. Epcot
- 色んな友人からエプコットが一番つまらないと言われていたため期待値が低かったものの、TDL内のトゥモローランドを大きくした感じのフューチャーワールドと世界各国の名所を模した建物が並ぶワールド・ショーケースの二構成になっており、楽しめました。丸一日かける意義あり。
- 印象に残った乗り物:
a. ソアリン(鳥になった気分で西海岸の名所をめぐる、というコンセプトの乗り物。映像が美しく、かつ3D眼鏡をつけていないのに立体的に見えるためとても面白い)
b. ミッション:スペース(こちらは宇宙飛行士になった気分で地球を飛び立ち火星に着くまでのシミュレーションを疑似体験する、というコンセプト。激しい動きのバージョンとゆるい動きのバージョンがあり前者に乗りましたが、重力がかかっている中で回転するため、非常に気持ち悪くなります。。)
c. (乗り物ではないですが)日本館内にあるTeppan Edo(焼いてくれる人が色んなパフォーマンスをしてくれるので飽きさせません(米国における紅花に通じるものがあります)。味もおいしいです)

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