2010年2月27日土曜日

優秀な参謀を持つということ

ここ最近Whartonでは、生徒会や色々なクラブのリーダーシップポジションを選ぶための選挙が増えてきました。立候補している人達がマニフェストを表明し、クラブ会員が投票するという、至って標準的な選挙です。色々な選挙に関わっていたり、また選挙への立候補を考えていたりする中で、選挙に勝つために必要な要素って何なのかと考えるようになりました。

いくつか要素があると思いますが、個人的には一番重要な要素は"優秀な参謀を持つこと"だと思います。立候補している本人は、日々色々な人に投票をお願いしたり、自分の考えを伝えるためにスピーチ・メールしたりで、選挙中は多忙な日々を過ごします。そのような立候補者に対して、冷静かつ大局的かつ戦略的なアドバイスをする参謀がいるかいないかで、その人が選挙で勝つ可能性は大きく変わってくるなと思いました。

舞台は変わりますが、プライベートエクイティのプロフェッショナルの仕事も、一言で言えば"優秀な参謀役"なのだと思っています。企業経営をされている方は日々意思決定と社内外のマネジメントに追われ、またプレッシャーも強いため、第三者からの客観的なアドバイス・サポートを必要としています。コンサルティング会社や投資銀行の方々のサポートももちろん大事と思うのですが、一つの会社の全ての側面について社外取締役・監査役、時にはハンズオンで手伝うメンバーという立場からサポートできるプライベートエクイティは、"参謀"という言葉がぴったりなくらい、脇役として企業経営の全てについて中長期的にサポートしています。私がプライベートエクイティという仕事を選んだのも、この"参謀役"という仕事への強い興味が大きな理由であったりします。

ちなみに、"参謀"という言葉で思い出しましたが、1985年に大前研一さんが書かれた"企業参謀"という著書は一般的に名著と言われているようなので、卒業までに一度読んでみたいと思います。


もう一点ちなみに、僕が好きなマンガの一つである幽遊白書の魔界編で、黄泉が蔵馬を魔界に誘う時にも、当時の部下が無能なので優秀な参謀としての蔵馬とreplaceしたいということが描かれている場面があったなと思い出しました。

以上、優秀な参謀を持つこと、優秀な参謀になることの重要さについてまとめてみました。

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